本というのは、長い時間をかけて世界のすべてを呑み尽くしてきた...
本というのは、長い時間をかけて世界のすべてを呑み尽くしてきたメディアです。(P9)コメントする | ReTweet
View Article本の中に入らなかったものって、ほとんどないんじゃないでしょう...
本の中に入らなかったものって、ほとんどないんじゃないでしょうか。そかも本は知識や主題ばかりでできているわけじゃない。(P9)コメントする | ReTweet
View Articleたとえば「しまった」とか「ふわっとしたこと」とか「無常感」と...
たとえば「しまった」とか「ふわっとしたこと」とか「無常感」とか「もったいなさ」とか「ちょっとおかしい」も本になっているし、(P9)コメントする | ReTweet
View Article「くすくす笑い」も「失望感」も「研究の苦難」も「人々の絶叫」...
「くすくす笑い」も「失望感」も「研究の苦難」も「人々の絶叫」も、「近所の風景」も「古代の廃墟」も、みんな、みんな、本の中に入ります。こんなメディア・パッケージはほかにない。(P9)コメントする | ReTweet
View Article本って、実は背表紙の並びを見ているときから”読み”が始まって...
本って、実は背表紙の並びを見ているときから”読み”が始まっているんです。(P11)コメントする | ReTweet
View Article「読書はたいへんな行為だ」とか「崇高な営みだ」などと思いすぎ...
「読書はたいへんな行為だ」とか「崇高な営みだ」などと思いすぎないことです。それよりも、まずは日々の生活でやっていることのように、カジュアルなものだと捉えたほうがいい。たとえていえば、読書は何かを着ることに似ています。(P12)コメントする | ReTweet
View Article本だけをあまり特別視しないほうがいいんです。ジャケットを着た...
本だけをあまり特別視しないほうがいいんです。ジャケットを着たりジーンズを穿いたりするように、本と接したほうがいい。ということはね、本を一冊ずつ、一冊だけを読んでいるんじゃないっていうことです。(P13)コメントする | ReTweet
View Articleジーンズの上にシャツを着たりセーターを着たりジャケットを着た...
ジーンズの上にシャツを着たりセーターを着たりジャケットを着たりするように、自分のお気に入りのジーンズ・リテラシーの上にいろいろ本の組み合わせを着たり脱いだりすればいいんです。(P13)コメントする | ReTweet
View Article読書って二度するほうがいいんです。同じ本をね。というのは、読...
読書って二度するほうがいいんです。同じ本をね。というのは、読書にはその本のこととはべつに、いつ読んだのか、どんな気分で、どんな感受性のときに読んだのかということが、密接にかかわっている。(P14)コメントする | ReTweet
View Articleところが、過去に読んだ本を次々に選んで書こうといすると、その...
ところが、過去に読んだ本を次々に選んで書こうといすると、その本の内容や案内や批評になりかねないんですね。無個性になるとはいわないけれど、思い出のアルバムみたいな平均的なブックガイドになったり、(P14)コメントする | ReTweet
View Articleまたそれを避けようとすると、逆に過度に思想的な書評になってし...
またそれを避けようとすると、逆に過度に思想的な書評になってしまうんです。そうではなくて、その本について、「今日のこの日」に書いているのだから、初読当時の感想を今日の時点から”あらためて眺める視線”が必要です。(P15)コメントする | ReTweet
View Articleこの時間と空間をまたぐ視線が、意外に読書力に必要な視点でして...
この時間と空間をまたぐ視線が、意外に読書力に必要な視点でして、それには、その本を「今日の時点」でも感じる必要があるわけです。(P15)コメントする | ReTweet
View Article本はやっぱりパンドラの箱。読書によってそのパンドラの箱が開く...
本はやっぱりパンドラの箱。読書によってそのパンドラの箱が開く。そこに伏せられていたものが、自分の目の前に躍り出てくるということです。ということは、こちらが無知だからこそ読書はおもしろいわけで、それに尽きます。無知から未知へ、それが読書の醍醐味です。(P0)コメントする | ReTweet
View Article「感読」「耽読」「惜読」「愛読」「敢読」「氾読」「食読」「録...
「感読」「耽読」「惜読」「愛読」「敢読」「氾読」「食読」「録読」「味読」「雑読」「狭読」とか、また、「乱読」「吟読」「攻読」「系読」「引読」「広読」とか、それから「精読」「閑読」「蛮読」「散読」「粗読」「筋読」「熟読」「逆読」(P126)コメントする | ReTweet
View Article「人が何を読んでいるかはわかっても、人がどのように読んでいる...
「人が何を読んでいるかはわかっても、人がどのように読んでいるかはわからない」(P8)コメントする | ReTweet
View Article図書館のいいところは、そこには本しかないということです。図書...
図書館のいいところは、そこには本しかないということです。図書館に通えば、読書習慣は必ずつく。ジムに行ってトレーニング以外のことをしないのと同じで、図書館に行けば必ず本になじみます。(P49)コメントする | ReTweet
View Articleいや読書というのはね、そもそもがマゾヒスティックなんです。だ...
いや読書というのはね、そもそもがマゾヒスティックなんです。だから、「参った」とか「空振り三振」するのも、とても大事なことです。わかったふりをして読むよりも、完封されたり脱帽したりするのが、まわりまわって読書力をつけていくことになる。(P62)コメントする | ReTweet
View Articleつまり、理解できるかどうかわからなくとも、どんどん読む。自分...
つまり、理解できるかどうかわからなくとも、どんどん読む。自分の読書のペースなどわからないのだから、読みながらチェンジ•オブ•ペースを発見していく。自分にあう本を探すより、敵ながらあっぱれだと感じるために本を読んだっていい。(P76)コメントする | ReTweet
View Articleつまり読書というのは、書いてあることと自分が感じることとが「...
つまり読書というのは、書いてあることと自分が感じることとが「まざる」ということなんです。これは分離できません。(P76)コメントする | ReTweet
View Articleということは、本はわれわれの一部であって、われわれはまた本の...
ということは、本はわれわれの一部であって、われわれはまた本の一部なんですね。(P81)コメントする | ReTweet
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